歴史に深く根付いた企業として、Fatzer社は当初Seilere Fatzerの名前で1836年スイスのロマンスホーンに設立されました。創業初期のころは、主に麻製のロープを船舶用だけでなく、農業用や漁業用にも生産していましたが、20世紀初頭から金属製のロープの製造も始めました。
1948
年から索道用のロープの生産を始め、1960年代からは索道用ロープの製造に特化し、世界各地に輸出するようになり、今日ではFatzer社の随一の事業として非常に高い品質のロープを各国に向けて開発、製造、販売を行っています。この長い年月をかけたロープ業界でのその特異な企業理念が、Fatzer社を旅客輸送と貨物索道の分野で市場を次の世代に導いて行く先端企業としました。そして、我々は索道製造企業や索道運用企業にとって最良のパートナーとして、求められる仕様に対して完全に満足する事のできる唯一無二のロープを供給する事が出来る企業となりました。同時に、これまでの長い経験と豊富な技術の積み重ねが、独自の新しいワイヤーロープの世界を提供すると共に、Fatzer社は専門技術者の教育訓練だけでなく、維持管理作業、施工工事、コンサルタント事業も行います。 我々の品質管理はISO9001-2008を基礎に据え、すべての製造、開発部門の品質を高い水準に保っています。そしてスイスを基盤とするBruggグループの一員としてゆるぎない基礎を支えています。
製造工場
特殊なロープの効率的な製造には、洗練された基盤技術を必要とします。そこで我々の、ロマンスホーン市に置かれた製造工場は、最先端のフルロックドコイル製造装置のみならず、ストランドロープ、ストランドマシン、そして最終撚り機を備えています。この製造工場は最先端の建築技術を基に設計され、常に特殊仕様のロープから一般仕様品まで製造する事を可能としています。 その中で、このヨーロッパでも非常にユニークな垂直撚り機は、製造するロープにプリテンションを、ストランドを撚り合わせた後に同じ製造工程上で確実に掛ける事が可能で、施工後の初期の伸び量を最小限に抑える事が出来ます。
また、ロープの直径は製造時に常にレーザー測定器でモニタリングされ、均一になるよう管理されています。そして、ロープの製造に用いられるワイヤーの品質、そして出来上がったロープの品質は、国の定める標準と客先の仕様に厳密に沿うよう管理されており、引張応力試験のみならず、曲げ試験機、捩り試験機、単純引張試験機等がこの品質管理の為に使われています。
索道用のワイヤーロープ
世界中で様々な用途の為に運用されている様々な形式の索道には、高い安全性と信頼性そして高い収益をもたらす為に求められる、客先の特殊で優れた仕様に適合したロープを、その仕様に合わせて開発、生産する必要が迫られます。その高い要求に適合した我々の優れた製品は、数千キロにわたる旅客用索道、または貨物索道の実績と貴重な経験に基づい
ています。
そして、
Fatzer社のロープは世界中のスキー場、ハイキングコース、都市索道、露天掘り鉱山等で運用されている、貨物索道、ケーブルカー、交走式ロープウェイ、自動循環式索道に広く用いられています。そしてこれらの様々な形式の索道は結果として、様々なロープ構成、心材、ストランド構造、撚り方法を必要とし、これに対してFatzer社は幅広い技術を集約し、これらの索道に要求される最適な製品を提供しています。
主な製品
INTEGRA :ロックドコイルロープ、内部に通信ケーブルの内蔵も可能。

PERFORMA :ストランド間に樹脂成型材を内蔵し、低振動、低騒音を追求したロープ。

STABILO :低伸び性、低直径減尐率のポリエチレンコアを用いたロープ。

COMPACTA
:高い充填性を誇る異形線ロープ。